こだわり製法のワイン

「ワイン」と一括りにされる中にも、製造法の違いにより様々なワインが存在しています。

この記事では一般的にどのような括りでワインの種類が分けられるかの解説と、その中でも特にこだわったエピソードのあるワインをピックアップして紹介していきます。

この記事のポイント

・製造法の違いによるワインの種類が分かる
・特に拘った製造法を追求しているワインが分かる

ワインの大分類

昨今、様々なこだわり製法で作られるワインは増えてきていますが、大前提としてワインを大きな分類から区分してみます。

スティルワイン

スティルワインはいわゆる「赤ワイン」「白ワイン」などの一般的なワインにあたります。スティル(still)は英語で「しんとした」「音のしない」と言った静かな様子を表す形容詞ですが、泡のあるワインと比べて静かなことからスティルワインと呼ばれています。

スパークリングワイン

スパークリングワインという表現はレストランのメニュー表でも書かれることは多いですが、発泡性が伴ったワインの総称をスパークリングワインと呼んでいます。ここからさらに産地や製造法により呼び名が変わっていきます。

基本的には瓶詰めした後に「瓶内二次発酵」という形で発泡が加わることが多いですが、稀にワインに炭酸を注入して作るものもあります。

酒精強化ワイン

酒精強化ワインはあまり馴染みのある表記ではないですが、ワインの醸造過程でブランデーや蒸留酒など度数40度以上のアルコールを添加することで、強制的に発酵を止めているワインです。

ワインのアルコール度数はぶどうそのものの糖度に左右されるため、通常15度以下が一般的です。酵母の働きにより果汁の糖度がアルコールと炭酸に分解されていくのですが、一気に度数の高いアルコールを添加すると酵母の動きが止まり、糖分が残ったまま発酵が止まる仕組みとなっています。

フレーヴァードワイン

こちらもあまり馴染みのない表記ですが、完成されたワインに対して果実や薬草などを添加し、独特な風味を添えたワインのことを表します。最も有名なのはサングリアかと思いますが、ホットワイン(グリューワイン)もフレーヴァードワインの1種です。

 

以降は主に「スティルワイン」に焦点を当てて、使用ぶどうや醸造工程のこだわりについて紹介していきます。

使用ぶどうのこだわり

ワイン造りに欠かせないぶどうですが、収穫したばかりのみずみずしいぶどうをそのまま使っているものが全てではありません。

干しぶどうを使用したアマローネ

イタリアのヴェネト州で、干しぶどうを使って作られる赤ワインは「アマローネ」と呼ばれます。

貴腐ぶどうを使用した貴腐ワイン

甘口ワインとしてとても知名度の高い貴腐ワインは、貴腐菌の作用により作られる「貴腐ぶどう」からしか作ることができません。

凍ったぶどうを使用したアイスワイン

「奇跡のワイン」と呼ばれるアイスワイン。偶然の産物で生まれた凍ったぶどうから生まれた甘口ワインです。

醸造工程のこだわり

ワインのこだわりはぶどうの状態だけでなく、もちろん醸造方法にも様々なこだわりがあります。

白ぶどうから作られるオレンジワイン

「オレンジワイン」という名称を初めて目にする方は、「オレンジで作られたの?」「オレンジが入っているの?」と疑問を持つ方も多いかと思いますが、白ワインの1種でしてオレンジは一切使用していません。

【初心者向けからこだわり派まで】オレンジワインとおすすめ商品を紹介その名の通り鮮やかなオレンジ色が素敵なオレンジワイン。 通常の白ワインと同じく白ぶどうから作られるワインですが、製法の違いによって...

樽の熟成期間で表記が変わるスペインワイン

スペインで作られるワインは、樽での熟成期間により厳格に表記を決められているものがあります。